不織布の種類と用途(3)

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不織布の種類と用途(3)

上記は不織布製造の主な技術ルートであり、それぞれ独自の加工方法と製品特性を備え、様々な応用分野における不織布の性能要件を満たしています。各生産技術に適用可能な製品は、概ね以下の通りです。

- 乾式生産技術: 通常、フィルター材料、ジオテキスタイルなど、強度が高く耐摩耗性に優れた不織布製品の製造に適しています。

-湿式生産技術:衛生用品、医療用包帯などの柔らかく吸収性のある不織布の製造に適しています。

-メルトブロー製造技術:繊維の細かさが高く、ろ過性能に優れた不織布を生産でき、医療、ろ過、衣料、家庭用品分野に適しています。

-複合生産技術:複数の技術の利点を組み合わせることで、幅広い用途を持つ特定の特性を持つ複合不織布を生産できます。

不織布製造プロセスに適した原材料には主に以下のものがあります。

1.ポリプロピレン(PP):軽量、耐薬品性、耐熱性などの特性を持ち、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布などに広く使用されています。

2.ポリエステル(PET):優れた機械的性質と耐久性に優れており、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、ニードパンチ不織布などに適しています。

3. ビスコース繊維:吸湿性と柔軟性に優れ、スパンレース不織布、衛生用品などに適しています。

4.ナイロン(PA):強度、耐摩耗性、弾力性に優れており、ニードルパンチ不織布、縫製不織布などに適しています。

5.アクリル(AC):絶縁性、柔らかさに優れ、湿った不織布、生理用品などに適しています。

6. ポリエチレン(PE):軽量で柔軟性があり、耐薬品性にも優れているため、湿式不織布、衛生用品などに適しています。

7. ポリ塩化ビニル(PVC):難燃性、防水性に優れており、湿式不織布、防塵布などに適しています。

8.セルロース:吸湿性、環境性に優れ、湿った不織布、無塵紙などに適しています。

9.天然繊維(綿、麻など):吸湿性と柔らかさに優れ、ニードルパンチ、スパンレース不織布、衛生用品などに適しています。

10. リサイクル繊維(リサイクルポリエステル、リサイクル接着剤など):環境に優しく、さまざまな不織布製造プロセスに適しています。

これらの材料の選択は、不織布の最終的な用途分野と性能要件によって異なります。


投稿日時: 2024年9月19日