ハイドロエンタングル不織布(スパンレーシング)の製造において、プロセスの核となるのはインジェクターです。この重要な部品は、繊維の絡み合いを引き起こす高速水流を発生させる役割を果たします。お客様からのフィードバックと実際の運用に基づいた数年にわたる改良の結果、neXjetインジェクターはアンドリッツ・パーフォジェット最先端の技術を表しています。
水流絡合(スパンレース)技術が登場する以前は、不織布ウェブは、繊維ウェブの強度を高めるために、ニードルによる機械的接着、化学接着、または熱接着されていました。スパンレース技術は、不織布メーカーが、高圧の「ウォーターニードル」を用いて緩い繊維ウェブを接着し、布地の完全性を高めることで、より軽量な布地(100 gsm未満、3.3 dtex未満の細繊維)を製造できるようにするために開発されました。柔らかさ、ドレープ性、順応性、そして比較的高い強度は、スパンレース不織布の需要を生み出した主な特性です。
ハイドロエンタングルメント法は1960年代に米国で開発されました。この分野のパイオニアはデュポン社で、同社は1980年代に特許をパブリックドメインで公開することを決定しました。それ以来、この法はアンドリッツ・パーフォジェットなどの技術サプライヤーによって、より効率的で手頃な価格のプロセスへと進化を遂げてきました。
アンドリッツはアジア市場で大きな成功を収めています。過去数ヶ月間に、アンドリッツのスパンレースラインが中国で複数販売されました。1月には、中国の不織布メーカーである杭州彭図(ハンヂョウ・ペントゥ)と、2017年第3四半期に稼働開始予定の作業幅3.6メートルの新ライン供給契約を締結しました。供給範囲には、TTカード2枚を備えたアンドリッツneXlineスパンレースeXcelleラインの納入が含まれており、これは現在、中国におけるワイプの高生産能力生産の新たな標準となっています。
新しい不織布ラインは、30~80gsmのスパンレース生地を年間2万トン生産する能力を備えています。また、Jetlace Essentielハイドロエンタングルメント装置とneXdryスルーエア乾燥機も受注に含まれています。
投稿日時: 2024年8月26日