エアロゲルスパンレース不織布
製品紹介:
エアロゲルスパンレース不織布は、スパンレース製法を用いてエアロゲル粒子/繊維を従来の繊維(ポリエステルやビスコースなど)に複合化することで得られる、新しいタイプの高機能素材です。その主な特長は、「究極の断熱性+軽量性」です。
エアロゲルの優れた断熱性を維持し、熱伝導率が極めて低いため、熱の伝わりを効果的に防ぎます。同時に、スパンレース製法を採用することで、柔らかく柔軟な質感を実現し、従来のエアロゲルの脆さを解消しています。また、軽量で通気性も優れており、変形しにくいという特徴も備えています。
このアプリケーションは、防寒服や寝袋の裏地、建物の壁やパイプの断熱層、電子機器(バッテリーやチップなど)の放熱緩衝パッド、航空宇宙分野の軽量断熱部品など、精密な断熱シナリオに焦点を当てており、断熱性能と使用柔軟性のバランスをとっています。
YDL Nonwovens はエアロゲル不織布の製造を専門とし、お客様のご要望に応じたカスタマイズをサポートしています。
エアロゲルスパンレース不織布の特徴と応用分野についてご紹介します。
I. コア機能
究極の断熱性と軽量性:コア成分であるエアロゲルは、固体材料の中で最も低い熱伝導率を持つ材料の一つです。完成品の熱伝導率は通常0.03W/(m·K)未満であり、その断熱効果は従来の不織布をはるかに上回ります。さらに、エアロゲル自体の密度は極めて低く(わずか3~50kg/m³)、スパンレース製法によるふわふわとした構造と相まって、素材全体が軽量で、重さを感じさせません。
従来のエアロゲルの限界を打破:従来のエアロゲルは脆く、割れやすいという欠点がありました。しかし、スパンレース製法は、繊維の織り合わせによってエアロゲル粒子/繊維をしっかりと固定することで、柔らかさと強靭さを兼ね備え、曲げたり折り畳んだり、切断や加工が容易です。同時に、ある程度の通気性も維持し、蒸れ感を防ぎます。
安定した耐候性と安全性:幅広い耐高温・耐低温性を備え、-196℃から200℃の環境下で安定して動作します。ほとんどのタイプは不燃性で、毒性物質を放出せず、老化や腐食に強いです。湿気、酸性、アルカリ性の環境でも断熱性能が低下しにくく、使用時の安全性と耐久性に優れています。
II. 主な応用分野
保温分野:防寒服、登山服、極地科学調査服の裏地、アウトドア用寝袋や手袋の詰め物などに使用され、軽量化と負荷軽減による効率的な保温効果を実現しています。また、消防士や冶金作業員の高温による傷害を防ぐための断熱保護層としても活用されています。
建築・産業用断熱材:建物の外壁や屋根の断熱芯材、あるいは配管や貯蔵タンクの断熱層として、エネルギー消費量を削減します。産業分野では、発電機やボイラーなどの機器の断熱パッドとして、また電子部品(リチウム電池やチップなど)の放熱緩衝材として、局所的な過熱を防止します。
航空宇宙・運輸分野:宇宙船客室の断熱層や衛星部品の保護など、航空宇宙機器の軽量断熱要件を満たします。運輸分野では、安全性と軽量化の両方を考慮し、新エネルギー車のバッテリーパックの断熱材や高速列車や航空機の内部の防火断熱層として使用できます。



